2009年08月21日

中国における遺棄化学兵器の発掘・回収事業について。

傾注!
諸君、ようこそ。

遺棄化学兵器の発掘・回収事業、22日から。のコメ欄がちょっとアレなので、誤解の無いように書いておきますね。

現在、中国で行われている「遺棄化学兵器の発掘・回収事業」について「遺棄したものではない、武装解除の際に引き渡したもの」「日本以外の化学弾や、通常弾も処理されている」と言った声がありますが、これらはデマに過ぎず、しかも、とっくに論破されているお話です。

「武装解除の際に引き渡したもの」説は、【正論】2006年6月〜9月に掲載された水間政憲氏による記事が元。これは、山形のシベリア史料館に現存する旧軍の兵器引継書に、化学兵器を示す記載が確認できるといったもので、これが事実であればもの凄いスクープだったのですが、その後、政府がこれらの兵器引継書を精査したところ、化学兵器引渡しの記載は一つもありませんでした。

では、水間政憲氏はどうしてそんな記事を書いたのか?早い話、軍事知識(特に旧軍についての)が乏しかったから。演習用弾を意味する「代用弾」や「カ」の記載を、化学弾の符丁と勘違いしちゃったんですね。それでも、もっと慎重に様々な資料を読み込んでおけば、こんな間違いは無かったと思うのですが。手抜きしてるようじゃ、ジャーナリスト失格です。

次に、「日本以外の化学弾や、通常弾も処理されている」と言うのは同じく【正論】の7月号で、宮崎正弘氏が書いた記事が元。これは黒竜江省寧安で行われた回収事業において、2000発に及ぶ弾薬(化学弾、通常弾合わせて)の殆どが外国製であり、日本製の物は89発だったとして「これら外国製弾薬も日本の予算で処理する事になる」と、印象操作したものです。しかし、実際には…。

中国における遺棄化学兵器処理事業(内閣府 遺棄化学兵器処理担当室HPから)

shori3.gif

ちゃんと区別されてます。

さらにこちら。

中国黒龍江省寧安市における遺棄化学兵器発掘・回収事業の終了について【PDF注意】

宮崎正弘氏による記事が、悪質なデマであることがわかります。以前にも書きましたが、このジイサマ、本当に電波じゃのう…。



参考:ブログ内検索「宮崎正弘」




本日の鍛錬度:☆☆☆☆☆5




posted by 隊長 at 22:34| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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