2010年02月26日

九九式小銃弾の鉄薬莢について新情報。

傾注!
諸君、ようこそ。

AK関連質問まとめ。で、九九式小銃弾の鉄薬莢について情報を頂いたTさんから、更に貴重な情報と画像をご提供頂きました。ご本人の許可を得ましたので、ご紹介したいと思います。

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小隊長殿

十数年分の本の山から日本パーカライジング社の社史「パーカライジングと兵器」を漸く発掘しました。
長文で、コメント欄ではヒンシュク者になりそうなので一応メールにてお知らせします。

我が国での鋼製薬莢製造研究の切っ掛けは、満州事変中にスクラップとして戦場から回収した打殻薬莢にソ連製及びドイツ製の被銅鋼製薬莢があったからとの事。

火工廠十条兵器製造所での研究では昭和十五年末までには量産化に最適な製法が見出せず、昭和十六年春に山下奉文軍事視察団の一員が偶々ドイツ・マグデブルグ市の弾薬製造会社ポルテ社工場を見学、圧伸用皮膜として燐酸塩皮膜の使用を見て直ちに内地に報告したとの事。
単に燐酸塩皮膜の応用という報告であったため薬品の研究実施に着手、鋼製薬莢の加工薬品としてボンデライトBの使用が決定された。

鋼製薬莢製造におけるパーカーの利用は、搾伸作業の工程上別作業とする事が出来無いため、民間工場では設備の関係から鋼製薬莢の生産は行われず、凡て軍の工場で生産された。
昭和十六年末には鋼製小銃実包薬莢の生産は日産十二万発程度に達したとの報告。

昭和十八年秋には東京第一陸軍造兵廠に於いて日産七十万発(黄銅薬莢最大日産三百万発の内)に転換された旨記録されている。

尚、地金については圧伸中に起こる組織上の変化等から低温脆性等の問題はあったようであるが、戦場地域の関係から特に問題が提起されることなく順調に量産化された。

ふ〜〜〜、端折ってこんなもんです(笑)。
実戦で使ってますね。
尚、九九式小銃弾以外に三八式小銃弾、機関銃弾、中・大口径火砲の鋼製薬莢も生産したとの事です。
鋼製薬莢の被銅やパーカーは、プレス時の潤滑用だったとは・・・知らなんだ。

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「我が国での鋼製薬莢製造研究の切っ掛けは、満州事変中にスクラップとして戦場から回収した打殻薬莢にソ連製及びドイツ製の被銅鋼製薬莢があったからとの事」

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満州事変中にってアンタ。それ以前にドイツとソ連は鉄カートを実用化していたと…。すげえ。まあ、それに気が付いて、まねっこで造っちゃう日本もなかなかですがw
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posted by 隊長 at 20:41| Comment(15) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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