2010年03月31日

「韓国からきました」さんのコテを考える。

傾注!
諸君、ようこそ。

先日より「韓国からきました」と言うハンドルで、韓国の方からコメントを頂いております。このお方、ソ連にはまって私のブログをよく見ているとのことで、それなら同志です。大歓迎。しかも、ねらーだとのことで、ちゃんとネタをネタと理解しているご様子。ならば、ここに生息するに相応しいお方であります。続きを読む


posted by 隊長 at 20:48| Comment(35) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月13日

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(6)

傾注!
諸君、ようこそ。

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(5)から続きます。

灯台守さん、SSSさん正解。


7.62×25、2種・1.jpg

右側の実包は弾頭のジャケットが真鍮メッキされていますね。最初に発見した時には「なんじゃこりゃ?」と思ったものです。

さらに、こちらの画像をご覧下さい。

7.62×25、2種・2.jpg

下の実包は弾頭のジャケットがクロムメッキされています。面白いですね。

さて、どうしてこんな事が起こっているのかと言えば…戦時中だから。

要するに、物資は不足するものですから、その場にある材料を使って生産を続けないといけません。メッキ用の銅が不足してるなら手元に有る別の材料で代替して生産を続けるわけですね。

スチール薬莢を生産する技術が有ったのに、薬莢がブラス(真鍮)なのは何故かって?おそらく、当時はまだまだブラス薬莢が主流で、スチール薬莢を生産できる造兵廠は限られていたのでしょう。また、スチール薬莢を生産できる造兵廠でも、ブラス薬莢のラインが存在すれば、それを休ませる理由はありませんしね。スチール薬莢だろうがブラス薬莢だろうが、戦時にはどんどん弾薬を生産せにゃならんのです。そんなわけで、戦時中に生産された銃や弾薬には様々なバージョンが存在するのでした。

尚、熟練工の不足ってのも様々なバージョンが存在する理由の一つだと思われます。TT33のスライドの滑り止めを思い出して下さい。戦時中には細溝のみのバージョンが存在しますが、これなんか工程の簡略化と言うよりは“熟練していない人間でも生産できるから”と考えた方がすっきりしませんか?そう考えれば、同じ年に同じ造兵廠でTT33の通常型と簡略型(細溝のみ)が造られていた事も納得がいきます。



続きます。
posted by 隊長 at 18:58| Comment(5) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月08日

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(5)

傾注!
諸君、ようこそ。

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(4)から続きます。

ここでちょっと実包(弾薬)に注目してみましょう。
TT33に使用されるのは7.62×25なのですが…。


7.62×25分解.jpg

分解してみた。この実包はジャケットも薬莢も軟鉄に銅メッキ、弾頭はスチールコア(軟鉄弾芯)でした。ご存知かと思いますが、7.62×25の弾頭にはスチールコアのものがあります。これはおそらく、コストダウンを狙った上でのことでしょうが、副次的に高い貫通力を持つ結果となっています。一時期、警察の防弾チョッキを貫通すると恐れられたのがこのスチールコアを持つ弾頭。確かに、コンクリートブロックを撃っても貫通します。まあ、ごく近距離(5〜6m)でのことですが。


さて、こちらの画像に注目。

7.62×25.jpg

これらは独ソ戦の最中に製造された実包なのですが、薬莢はすべてブラス(真鍮)製となっています。ジャケットは軟鉄に銅メッキ…なのですが…?あれ?一発だけ妙なのが…?


何が妙なのか、わかった人はコメ欄で。



続きます。




本日の鍛錬度:☆☆☆3

posted by 隊長 at 22:17| Comment(4) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月07日

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(4)

傾注!
諸君、ようこそ。

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(3)から続きます。

一応、分解画像を。

TT分解.jpg

こうして見ると、本当にシンプルな造りですね。このTT33は1939年、ツーラ造兵廠で製造されたもの。



TTスライド後退.jpg

スライドストップ状態。このTT33は1945年、イジェフスク造兵廠で製造されたものですが、スライドの滑り止めも簡略化されていませんね。同じ造兵廠でもラインやロットによって、簡略化したりしなかったりの違いがあったのかも知れませんが、今のところ詳細は不明。


木グリTT4.jpg

今回のお宝画像。
新品のTT33なんですが、グリップが木製になっています。これも1945年、イジェフスク造兵廠で製造されたものですが、スライドの滑り止めは簡略化されていませんね。つまり、戦時中の同じ造兵廠でも、様々なパターンのTT33が製造されていたと言うことになります。


続きます。



本日の鍛錬度:☆☆☆☆☆5

posted by 隊長 at 20:48| Comment(1) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月02日

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(3)

傾注!
諸君、ようこそ。

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(2)から続きます。

さて、2丁のTT33に見られる外観上の違いですが…。

TT33簡略型.jpg

ハイ、HALKNさんとsnowmanさん正解。左側のTT33はスライドの滑り止め加工が簡略化され、細溝のみとなっています。


TT33明るさ・コントラスト調整画像.jpg

明るさとコントラストを弄ってみた。これなら分かりやすいでしょうか?で、何故こんな違いが見られるのかと言いますと、左側のTT33は独ソ戦の最中に製造された簡略化バージョンだからです。1945年、イジェフスク造兵廠で製造されたもの。ちなみに、右側のTT33は1937年にツーラ造兵廠で製造されています。

尚、真ん中に見えるマガジンのランヤードリングは折れています。また、一発だけ混じってる形が違う実包はPM(マカロフ自動拳銃)のもの。

続きます。


本日の鍛錬度:☆☆☆3

posted by 隊長 at 20:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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