諸君、ようこそ。
TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(4)から続きます。
ここでちょっと実包(弾薬)に注目してみましょう。
TT33に使用されるのは7.62×25なのですが…。

分解してみた。この実包はジャケットも薬莢も軟鉄に銅メッキ、弾頭はスチールコア(軟鉄弾芯)でした。ご存知かと思いますが、7.62×25の弾頭にはスチールコアのものがあります。これはおそらく、コストダウンを狙った上でのことでしょうが、副次的に高い貫通力を持つ結果となっています。一時期、警察の防弾チョッキを貫通すると恐れられたのがこのスチールコアを持つ弾頭。確かに、コンクリートブロックを撃っても貫通します。まあ、ごく近距離(5〜6m)でのことですが。
さて、こちらの画像に注目。

これらは独ソ戦の最中に製造された実包なのですが、薬莢はすべてブラス(真鍮)製となっています。ジャケットは軟鉄に銅メッキ…なのですが…?あれ?一発だけ妙なのが…?
何が妙なのか、わかった人はコメ欄で。
続きます。
本日の鍛錬度:☆☆☆3
左から2個目の実包、弾頭が薬莢と同じ色に見えます。真鍮の被覆なんですかね??
左上の2番目の子が皮被ったままです。