諸君、ようこそ。
ジューコフ博物館。から続きます。

なかなか、珍しい銃も展示されています。上の小銃は「M44」又は「91/44」と呼ばれるもので、1944年に制式化された騎兵銃。ベースは「モシン・ナガン91/30小銃」なのですが、思い切ってバレルを切り詰めてあります。そのせいで若干、反動が強くなっていますが、短いために取り回しが良く、反動もコントロールし易いもので、命中精度も悪くありません。発砲音も小気味よく、私の好きな銃の一つです。
実はこの「M44」、前身である「M38」にスパイク・バヨネットを取り付けたもの。「M38」は「モシン・ナガン91/30小銃」のバレルを切り詰めたタイプなのですが、あまりにも思い切って切り詰めたため、バヨネットを取り付ける事が出来なくなってしまいました。数年使用する内、バヨネットが付けられないのは、やはり困ると言うことで、改修して折りたたみ式のスパイク・バヨネットを装備したのです。
まあ、現代戦ではバヨネットの出番はほとんど無いと言われていますけれど、現場で戦闘を行う身になって考えれば、有ると無いとでは心理的な部分も違いますわな。
さて、「M44」の下にあるのが「91/30PE狙撃銃」です。これは「91/30小銃」に「PE型」と呼ばれる照準眼鏡を取り付けたもので、ボルト操作の際に照準眼鏡に干渉しないよう、ボルトハンドルを曲げてあります。

この「PE型」と呼ばれる照準眼鏡はとても珍しいもので、フォーカス調整も付いている高級品。技術的にはドイツのツァイス辺りのコピーなんですが、なかなかのものです。贅沢な作りで、手間もコストもかかったため、短期間で製造中止となりましたから、製造数も少なく、現在ではほとんど残っていません。しかも、製造年代が古いことから、現存するものもレンズに曇りが生じていたりで、状態の良い物は更に少ない。まさに稀少品です。(実は私、状態の最高な物を一つだけ持ってたりしますw)
ソ連の狙撃銃といえば、映画「スターリングラード」で主人公のザイツェフが使用していた銃が有名かと思いますが、彼が使用していたのは「91/30PU狙撃銃」です。銃自体は同じですが、照準眼鏡は「PU型」と呼ばれる簡易型。フォーカス調整とかは省略されていますが、これも良い照準眼鏡です。こちらは長きに渡って生産されたため、今でも状態が良好なものが結構あります。
続きます。
本日の鍛錬度:☆☆☆3
銃身の横についてるのがバヨネットなんですか?
>こういう木製部品を多用したライフルってなんかいいなぁ。。。(´・ω・`)
ええ、私も大好きです。
>銃身の横についてるのがバヨネットなんですか?
そうです、横に折りたたみ式のバヨネットが付いています。
ねこ爆弾さん
>pu型いいですねwモンゴルの軍人に日本製スコープと交換していただきたいwww
オークションで出物があると思うが…。
bazooka
>モンゴルの軍人が、未だに使っているとは言っていなくないですか...
まあ、今は使ってないわなw