2010年03月13日

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(6)

傾注!
諸君、ようこそ。

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(5)から続きます。

灯台守さん、SSSさん正解。


7.62×25、2種・1.jpg

右側の実包は弾頭のジャケットが真鍮メッキされていますね。最初に発見した時には「なんじゃこりゃ?」と思ったものです。

さらに、こちらの画像をご覧下さい。

7.62×25、2種・2.jpg

下の実包は弾頭のジャケットがクロムメッキされています。面白いですね。

さて、どうしてこんな事が起こっているのかと言えば…戦時中だから。

要するに、物資は不足するものですから、その場にある材料を使って生産を続けないといけません。メッキ用の銅が不足してるなら手元に有る別の材料で代替して生産を続けるわけですね。

スチール薬莢を生産する技術が有ったのに、薬莢がブラス(真鍮)なのは何故かって?おそらく、当時はまだまだブラス薬莢が主流で、スチール薬莢を生産できる造兵廠は限られていたのでしょう。また、スチール薬莢を生産できる造兵廠でも、ブラス薬莢のラインが存在すれば、それを休ませる理由はありませんしね。スチール薬莢だろうがブラス薬莢だろうが、戦時にはどんどん弾薬を生産せにゃならんのです。そんなわけで、戦時中に生産された銃や弾薬には様々なバージョンが存在するのでした。

尚、熟練工の不足ってのも様々なバージョンが存在する理由の一つだと思われます。TT33のスライドの滑り止めを思い出して下さい。戦時中には細溝のみのバージョンが存在しますが、これなんか工程の簡略化と言うよりは“熟練していない人間でも生産できるから”と考えた方がすっきりしませんか?そう考えれば、同じ年に同じ造兵廠でTT33の通常型と簡略型(細溝のみ)が造られていた事も納得がいきます。



続きます。
posted by 隊長 at 18:58| Comment(5) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月08日

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(5)

傾注!
諸君、ようこそ。

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(4)から続きます。

ここでちょっと実包(弾薬)に注目してみましょう。
TT33に使用されるのは7.62×25なのですが…。


7.62×25分解.jpg

分解してみた。この実包はジャケットも薬莢も軟鉄に銅メッキ、弾頭はスチールコア(軟鉄弾芯)でした。ご存知かと思いますが、7.62×25の弾頭にはスチールコアのものがあります。これはおそらく、コストダウンを狙った上でのことでしょうが、副次的に高い貫通力を持つ結果となっています。一時期、警察の防弾チョッキを貫通すると恐れられたのがこのスチールコアを持つ弾頭。確かに、コンクリートブロックを撃っても貫通します。まあ、ごく近距離(5〜6m)でのことですが。


さて、こちらの画像に注目。

7.62×25.jpg

これらは独ソ戦の最中に製造された実包なのですが、薬莢はすべてブラス(真鍮)製となっています。ジャケットは軟鉄に銅メッキ…なのですが…?あれ?一発だけ妙なのが…?


何が妙なのか、わかった人はコメ欄で。



続きます。




本日の鍛錬度:☆☆☆3

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2010年03月07日

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(4)

傾注!
諸君、ようこそ。

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(3)から続きます。

一応、分解画像を。

TT分解.jpg

こうして見ると、本当にシンプルな造りですね。このTT33は1939年、ツーラ造兵廠で製造されたもの。



TTスライド後退.jpg

スライドストップ状態。このTT33は1945年、イジェフスク造兵廠で製造されたものですが、スライドの滑り止めも簡略化されていませんね。同じ造兵廠でもラインやロットによって、簡略化したりしなかったりの違いがあったのかも知れませんが、今のところ詳細は不明。


木グリTT4.jpg

今回のお宝画像。
新品のTT33なんですが、グリップが木製になっています。これも1945年、イジェフスク造兵廠で製造されたものですが、スライドの滑り止めは簡略化されていませんね。つまり、戦時中の同じ造兵廠でも、様々なパターンのTT33が製造されていたと言うことになります。


続きます。



本日の鍛錬度:☆☆☆☆☆5

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2010年03月02日

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(3)

傾注!
諸君、ようこそ。

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(2)から続きます。

さて、2丁のTT33に見られる外観上の違いですが…。

TT33簡略型.jpg

ハイ、HALKNさんとsnowmanさん正解。左側のTT33はスライドの滑り止め加工が簡略化され、細溝のみとなっています。


TT33明るさ・コントラスト調整画像.jpg

明るさとコントラストを弄ってみた。これなら分かりやすいでしょうか?で、何故こんな違いが見られるのかと言いますと、左側のTT33は独ソ戦の最中に製造された簡略化バージョンだからです。1945年、イジェフスク造兵廠で製造されたもの。ちなみに、右側のTT33は1937年にツーラ造兵廠で製造されています。

尚、真ん中に見えるマガジンのランヤードリングは折れています。また、一発だけ混じってる形が違う実包はPM(マカロフ自動拳銃)のもの。

続きます。


本日の鍛錬度:☆☆☆3

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2010年02月28日

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。(2)

傾注!
諸君、ようこそ。

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。から続きます。

TT.jpg

問題の画像ですが、誰も正解者がいませんねえ。つーか、皆さん銃にばかり目が行ってるようで。

では、解答です。

ホルスターが純正品ではない。でしたw



TTと専用ホルスター.jpg

こちらの画像を見て下さい。右上に見えるのが純正品です。問題の画像にあるホルスターは形こそ同じですが、皮の質と色が違います。じゃあ、このホルスターは何なのかと言いますと…。



中田商店で買ってきたニダよw


TT33は新品だったけど、ホルスターが無かったんですよね。で、中田商店で買ってきたの。ちなみに中国製ですw このTT33もまさか、永い眠りから覚めたら中国製のパチもんホルスターに入れられるとは思っていなかったろうw

さてさて。上の画像にある2丁のTT33は私物なんですが、外観に大きな違いがあるのが分かるでしょうか?画像が小さいからアレかもしれませんが、DLして拡大してみて下さい。必ず分かるはず。




本日の鍛錬度:☆☆☆☆☆5

posted by 隊長 at 20:24| Comment(8) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月27日

TT33(トカレフ自動拳銃)のお話。

傾注!
諸君、ようこそ。

約束したように、TT33(トカレフ自動拳銃)のお話をしてみようと思いますが、その前にこの画像を見て下さい。

TT.jpg

このTT33はツーラ造兵廠で製造されたもので、なんと新品でした。

さて、ここで問題です。この画像を見て、皆さんはどう思います?「あれっ?変だぞ?」って思う点が無いでしょうか?では、コメント欄でどうぞ。



※ちょっと簡単すぎたかな?w

本日の鍛錬度:☆☆☆☆☆5

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2010年02月26日

九九式小銃弾の鉄薬莢について新情報。

傾注!
諸君、ようこそ。

AK関連質問まとめ。で、九九式小銃弾の鉄薬莢について情報を頂いたTさんから、更に貴重な情報と画像をご提供頂きました。ご本人の許可を得ましたので、ご紹介したいと思います。

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小隊長殿

十数年分の本の山から日本パーカライジング社の社史「パーカライジングと兵器」を漸く発掘しました。
長文で、コメント欄ではヒンシュク者になりそうなので一応メールにてお知らせします。

我が国での鋼製薬莢製造研究の切っ掛けは、満州事変中にスクラップとして戦場から回収した打殻薬莢にソ連製及びドイツ製の被銅鋼製薬莢があったからとの事。

火工廠十条兵器製造所での研究では昭和十五年末までには量産化に最適な製法が見出せず、昭和十六年春に山下奉文軍事視察団の一員が偶々ドイツ・マグデブルグ市の弾薬製造会社ポルテ社工場を見学、圧伸用皮膜として燐酸塩皮膜の使用を見て直ちに内地に報告したとの事。
単に燐酸塩皮膜の応用という報告であったため薬品の研究実施に着手、鋼製薬莢の加工薬品としてボンデライトBの使用が決定された。

鋼製薬莢製造におけるパーカーの利用は、搾伸作業の工程上別作業とする事が出来無いため、民間工場では設備の関係から鋼製薬莢の生産は行われず、凡て軍の工場で生産された。
昭和十六年末には鋼製小銃実包薬莢の生産は日産十二万発程度に達したとの報告。

昭和十八年秋には東京第一陸軍造兵廠に於いて日産七十万発(黄銅薬莢最大日産三百万発の内)に転換された旨記録されている。

尚、地金については圧伸中に起こる組織上の変化等から低温脆性等の問題はあったようであるが、戦場地域の関係から特に問題が提起されることなく順調に量産化された。

ふ〜〜〜、端折ってこんなもんです(笑)。
実戦で使ってますね。
尚、九九式小銃弾以外に三八式小銃弾、機関銃弾、中・大口径火砲の鋼製薬莢も生産したとの事です。
鋼製薬莢の被銅やパーカーは、プレス時の潤滑用だったとは・・・知らなんだ。

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「我が国での鋼製薬莢製造研究の切っ掛けは、満州事変中にスクラップとして戦場から回収した打殻薬莢にソ連製及びドイツ製の被銅鋼製薬莢があったからとの事」

         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!   
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・   
                                             
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\      ──    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
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 ヽ:::::::::::::::::::.  \/     ノ        ヽ::::::::  \/    ヽ     \/  ::::::::::::::::::.ノ


満州事変中にってアンタ。それ以前にドイツとソ連は鉄カートを実用化していたと…。すげえ。まあ、それに気が付いて、まねっこで造っちゃう日本もなかなかですがw
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posted by 隊長 at 20:41| Comment(15) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月24日

AK関連質問まとめ。

傾注!
諸君、ようこそ。

AKMのお話。で質問が出ていたので、こちらで。

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こんばんは
まったく的外れな質問をします。
いつかのオ○ムさんはAK-47の密造に失敗してますが、AKの生産は民生技術では難しいのでしょうか。
オ○ムさんもある程度の工作機械はそろえたそうですが、やはり自動小銃は難しいのでしょうか。
Posted by 名無し三等兵(愛知の小野です。) at 2010年02月23日 00:27

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

いや、的外れと言うかね…。まあいいや。
えーと、当時聞いた話では、オウムは施設設備を入手したものの、銃器製造にはド素人しか居なかったんだとか。パーツの寸法だけ同じに造ったとしても、材質の違いや焼入れのタイミング等が違っていればマトモな仕上がりにはなりません。専門家や経験豊富な職人が必要って事です。オウムの場合、せめてマテリアル関係の専門家が居たら…もしかしたかもね。

さて、民生技術でAKの生産が難しくない事は、パキスタンはダッラの鍛冶屋が証明してます。あそこじゃ、AKをハンドメイドで生産してるし(品質はともかくw)。こんなの有名で、ググればすぐ見つかる話なんですけどね。ここは子供なんでも相談室じゃないんで、レベルの低い質問はご遠慮下さいw
次からは人に聞く前に、まず自分で調べましょうw


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

小隊長殿今晩は。
>曲銃床ってのは、銃口を上に跳ね上げる事によって発射時の反動を逃がすための構造です。
どうもありがとうございます。
下手に連射するとアフガンのお祭り??みたくなってしまうのですかね。
AKMが出るまでの間、フルオート射撃はあまり行わないモノだったのでしょうか??
質問ばかりですいません。
Posted by 灯台守 at 2010年02月23日 00:32

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

AK47はベ戦にも投入されてますが、実際に従軍された方から聞いた話だと、AK47のフルオートで撃たれることはよくあったそうで。その場合、最初の一弾以外は弾道が高くなるので、姿勢を低くして走ればあんまり被弾する事はなかったとか。と言っても、その方は横腹に一発食らっておられましたがw ちなみに、撃ってるのがAKかどうかは音でわかります。

まあ、弾幕を張って敵の動きを牽制するのに、フルオート射撃を行ってたんでしょうね。尚、スリングを張ったりして(ちょっと特殊なやり方がある)撃つと、バーストやフルオートでもそこそこ集弾しますよ。もちろん、熟練が必要ですけど。


そうそう、こっちからも…。

AK47の話、続き。から。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

薬夾の材料に鉄を使用していたのはナチス・ドイツだけかと思いましたが、ソ連も使用していたんですね。
7.62×39R弾のダミーカートを買おうと考えてるのですが、錆が発生しやすそうで手入れが大変そう。
自分が所持している無可動のRPDも油断すると錆が発生するので・・・。
Posted by デュオ at 2010年02月11日 22:56

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

別に錆びませんよ?雨ざらしにするんならともかく。薬莢にはメッキ又は塗装が施されているのでね。弾頭はダイキャストに塗装だろうし、問題ないと思いますがね。

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>薬夾の材料に鉄を使用していたのはナチス・ドイツだけかと
あの頃は物資欠乏の時期ですからねぇ。
そのわりに、日本が鉄カート使ったって話は聞かないなぁ・・・
寺の鐘すらも銃弾に使ったって話は聞いたけど(祖母から)

ってAKとは何の関係もない話ですね。
もげてきますorz
Posted by ミニクーパー at 2010年02月14日 01:09

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

当時のドイツは世界最高水準のプレス技術他を持ってたので、鉄カートを製造することが出来ました。日本は…残念ながら、当時の日本は工業後進国だったのです。鉄カートを造りたいと思っても、その技術がありませんからねえ。お寺の鐘や銅像を潰して使うしかなかったんでしょうね。尚、ソ連の鉄カートは元々ドイツの技術ですが、それに磨きが掛かって現在に至ります。関係ないけど、ソ連の照準眼鏡や双眼鏡も元々はドイツの技術ですね。ツァイス辺りの技術だったかな。


いじょ。



2/25 追加と訂正:Tさんという方からメールでご指摘を頂きました。

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鉄薬莢の件ですが、日本も九九式小銃弾を鉄薬莢で生産しています。
勿論ドイツの技術を参考にしたもので、薬莢表面のパーカライジングとラッカー塗装も同じです。
確か、「日本パーカーライジング」の社史に生産の経緯が記載されていました。
実戦で使われたかは不明ですが、時折コレクター市場に出回ります。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

いやいや、知りませんでした。ご指摘と情報を感謝致します。しかし、これって結局、試作とかで終わってるのかな…?実用化出来たと言う情報がありましたら、どなたか、是非。


久々に兵器ネタを書いてみたら、面白いことになってきたなあw Tさん、ありがとうございます!勉強になるわー!w


ああ、そうだ。ご指摘頂く場合、コメント欄で構いませんよ。表で書いてることは表で指摘していただき、表で訂正する。それがネットの掟w



本日の鍛錬度:☆☆☆3

posted by 隊長 at 21:47| Comment(5) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月21日

AKMのお話。

傾注!
諸君、ようこそ。

AKMの画像を少しばかり貼ってみる。


akm外観.jpg
※手前に転がってるのはPKMのマガジン

AKMの名称は「Автомат Калашникова Модернизированный」の頭文字を取ったもの。AK近代化バージョンってな意味ですな。

AK47からの改良点としては

@曲銃床から直銃床になり、連射時のマズル・ジャンプが軽減された。
A銃口に竹槍状のコンペンセーターを装着、マズル・ジャンプを更に軽減。
BAKU〜V型の削り出しレシーバーからプレスレシーバーになり、軽量化された。また、生産効率も向上。
C連射時の発射数を若干低下させ、コントロール性を良くした。

ざっと、こんなものでしょうか。
続きを読む
posted by 隊長 at 20:01| Comment(13) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月18日

AK47U型のお話、追加。

傾注!
諸君、ようこそ。

昔に撮影した画像を整理していたら、こんなのが見つかりました。


AK47U1951.jpg

AK47の話、続き。で、1952年製造のAK47U型の画像をご紹介したのですが、上の画像は1951年製造です。つまり、AK47の制式化から2年以内には改良型のU型が造られていたと言う事になりましたね。ちなみに、この画像のAK47は新品でした。スタンプを見ると、イジェフスク工廠で製造されたもの。


AKMの話は次に。




そう言えば、AK用のサプレッサー画像が出てきた。分解した所とか(ボソッ



本日の鍛錬度:☆☆☆☆☆5

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2010年02月11日

AK47の話、続き。

傾注!
諸君、ようこそ。

AK47の話が意外に好評だったので、続きを少々。


AK47Tスタンプ.jpg

この画像はT型のもの。スタンプを見ると、1950年に製造された事がわかります。ところで、「AK47」と言う呼称のお陰で妙な誤解があるのはご存知でしょうか?皆さん、「AK47」ってくらいだから、1947年に制式化されたと思ってません?いや、ソ連がこの銃を制式採用したのは1949年のことなんですよね。じゃあ「47」が何かと言うと、これは開発された年なんです。なので、このT型はかなり初期に製造されたものだと思われます。



AK47Uスタンプ.jpg

こちらはU型。スタンプを見ると1952年の製造です。つまり、AK47の制式化から3年以内には改良型のU型が造られていたと言う事になります。それにしても、削り出しの部品は綺麗だなあ…。

追加記事:AK47U型のお話、追加。


ロシアンショーティー2種.jpg

この画像はAK47やAKMに使用される7.62×39、いわゆる「ロシアン・ショーティー」です。下が通常使用されるFMJ、上のはトレーサーですね。コパー(銅)に見えますけど、それはメッキしてるから。材質は鉄です。FMJの薬莢は塗装してあります。尚、薬莢と弾丸の境目に見える赤いのは、防湿目的で塗られた塗料。

FMJですが、鉄のジャケット(被甲)の中には鉛の層と軟鉄のコアが入っており、そのせいで、貫徹力はかなり高くなっています。

さて。多くの国では薬莢もジャケットもブラス(真鍮)を採用しています。それでは何故、ソ連は鉄を採用したのか?

はい、貧乏だからですw

銅って戦略物資で貴重品ですからね。銅と亜鉛の合金である真鍮を使うなんて贅沢は出来なかったのです。まあ、真鍮を採用した方が技術的には楽なんですけれど、あえて茨の道を行った(党からの強制だけどw)ソ連の技術者達に敬意を表します。そうそう、この“党からの強制による茨の道”ってのはPK/PKMにも共通するお話ですが、わかりますよね?ところが、そうした技術者達の苦労を全く理解せず、PKMには「技術の粋を集めた目新しいメカニズムなど、何一つありません」なんて平気で書ける阿呆もいるんですよね。そもそも、「技術の粋を集めた」って言葉の意味がわかって使ってるんでしょうか。技術者への敬意が足りんよ、マッタクw



↓本日のおまけ画像。※クリックで大きくなります

サラ大尉とAKM.jpg

サラ大尉萌えw


次はAKMについて書くか…。

関連:AK47、T型とU型のレシーバー比較。



本日の鍛錬度:☆☆☆☆☆5

posted by 隊長 at 21:43| Comment(8) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月10日

AK47、T型とU型のレシーバー比較。

傾注!
諸君、ようこそ。

要望があったので、AK47の続きを。


AK47T型・U型.jpg

左がT型(プレス)、右がU型(削り出し)です。こうして並べてみると、違いがはっきり判ると思います。



AK47レシーバ.jpg

こちらはT型のレシーバーを横から見た画像。内部パーツとレシーバーを固定するリベットが見えます。そうそう、T型だけどリブ付きのマガジンを使ってるよ?w


さて、プレス加工と削り出し加工のメリット・デメリットですが。

プレス加工

メリット:@生産効率が高く、量産するのに有利
     A製品にバラつきが出にくい
     B材料の無駄が少ない
     C工作機械を操作するのに熟練した職人が不要
     D@〜Cによりコストダウンが図れる
     E軽量化出来るので兵士の負担を減らす事に繋がる

デメリット@比較的高度な工作機械とそれを設置する大型の施設が必要


削り出し加工

メリット:@比較的簡単な工作機械と町工場程度の小さな施設で可      

デメリット:@インゴットから削り出すために材料の多くが無駄になる
       A工作機械を操作するのに熟練した職人が必要
       B職人の手造りとなる事からバラつきが出易い
       C@〜Bにより生産効率が低く、コストも高くなる
       Dプレス加工に比べて重量が増す


ざっとこんな所でしょうか。比べてみると、大量生産が必要な兵器にはプレス加工の方が向いているのが一目瞭然です。では、T型で採用されたプレスレシーバーを止め、U型〜V型まで削り出しのレシーバーが採用されたのは何故かと言いますと…。

当時のソ連ではプレス加工の技術が未熟だったため、使用する内に不具合が生じた事が原因と言われております。要するに強度不足だったらしい。そのため、すぐに削り出しレシーバーに切り替えたU型が生産され、V型まで引き続き使用されました。削り出しなら強度十分のレシーバーを確実に生産できますからね。尚、プレス技術の革新はソ連内でも継続されており、AKの後継となるAKMでプレスレシーバーが再び採用される事になります。

で、T〜V型の性能差ですけれども。実際に扱ってみると、殆ど差は感じませんね。私の周りには「特にT型は連射した時に中らない」とか言う人もいるんですが、こんなの、ちょっと工夫した撃ち方でクリア出来る問題です。尤も、これはU型とV型、AKMにも共通して言える話なんですけれど。

そうそう。「AKのファイヤリングピンは強度不足ですぐ折れる」との都市伝説がネット上にあるようですが、これは事実に反します。確かに、一時期の生産で不良品(焼き入れとかの失敗ですかね)のファイヤリングピンを組み込んだものがあったらしいのですが、おそらくはその辺から来ている誤解かと思います。そもそも、ファイヤリングピンなんて消耗品だし、折れたら新品に交換すりゃ良い話。まあ、少なくとも、私の経験ではファイヤリングピンが折れるなんて事はありませんです。






本日の鍛錬度:☆☆☆☆☆☆6

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2010年02月08日

クイズの解答。

傾注!
諸君、ようこそ。

クイズです!の解答です。

答えは…T型以外。U型かV型かはわからない。でしたw 

ちょっと引っ掛けのつもりだったのです。U型とV型で意見が分かれて面白くなった所に、「ざんね〜ん!w この画像だけじゃ、どちらか分からないよ〜www」とやりたかったのですが、解答する人が少なくて残念。ちなみに、出題した画像はU型のものです。

では、解説と参りましょうかね。


AK47U型.jpg

AK47のレシーバー、T型はプレス加工。U型とV型は削り出し加工となっていますが、画像は見るからに削り出し加工。よって、T型という事はあり得ません。また、矢印の部分を見ると、レシーバーにチャンバーブロックが埋め込まれているのが分かりますね?これもU型とV型の特徴です。


akm.jpg

こちらはAKMの画像。プレスレシーバーなのが良く分かりますね。上のAK47画像と比較してみて下さい。

さて…。例の小銃少女ではAK47について、どう記述しているかと言いますと…。

コレだ。

No.47 「AK-47」

以下、引用。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

AK-47は西側の分類によって主に3タイプに分けられています。
上のイラストにあたるプレスレシーバー、グリップアングル急、リブレスマガジンのT型。
削りだしレシーバー、グリップアングル緩、リブ付きマガジンのU型。
そしてプレスレシーバー、グリップアングル緩、リブ付きマガジンのV型です。
V型が最も生産数が多く、一般的なAKのイメージはこのV型になります。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

引用終わり。

え〜?V型のレシーバーはプレスじゃなくて削り出しだぞ?w あと、マガジンだけど、これは型によって区別して使用されるわけじゃない。T型にリブ付きマガジン、U型・V型に初期型のリブレスマガジンを使う事だってあるから、区別する上でのポイントとしてはどうですかね。はっきり言うと、あてにならんw

いやまあ、あそこ(小銃少女)でこの程度の間違いはまだ軽い方なんですけどね。それでも、どうしたらこんなデタラメを自信たっぷりに書けるのか、その神経が理解できませんわ。



ところで。

AKMの画像ですが、ウチのURLが細かく入っているのにお気付きですよね?実はキムどんが、私専用にソフトを作ってくれたんです(しかも30分程度で!)。任意の画像をドロップしたら、表示したい文字を入力するだけ。フォントの種類、サイズ、色、透明度も簡単に設定できます。おまけに、画像解像度も調節できる。いや〜、こりゃ便利だわ。キムどん、ありがとう!

キムどんですが、本職はマッドサイエンティストです。先日もヤバイ実験やって、危うく周囲数kmを消滅させるところでしたw

追加情報。キムどんの姉は超美形の腐女子、しかも眼鏡っ娘www


本日の鍛錬度:☆☆☆☆☆5

posted by 隊長 at 22:44| Comment(20) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月06日

クイズです!

傾注!
諸君、ようこそ。

本日はちょっと忙しいので、IRAKA氏関連の更新は明日にさせていただきます。

その代わりと言ってはなんですが、ちょっとクイズを。

AK.jpg

この画像を御覧あれ。さて、この銃は何でしょう?
AKシリーズであるのは皆さん、すぐにわかると思いますが、AK47だけでも3タイプありますし、AKM、AKMS、RPK、AK74なども…。

ちょっと難しいですかね?

では、ヒント。AK47の3タイプ、その内のどれかです。

この画像だけでも、わかる人にはわかるんですよ。何処かのお子様連中には無理でしょうけどね。





関連:PKMとAKMの内部構造比較。



本日の鍛錬度:☆☆☆☆☆5

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2010年02月04日

PKMとAKMの内部構造比較。

傾注!
諸君、ようこそ。

以前にも比較画像を紹介したと思うんですが、頭のおかしい人達がいるので再度御紹介。

AKM.1.jpg
      AKM

PKM.1.jpg
      PKM

※画像はクリックで大きくなります


どちらもフィールド・ストリッピングですが、閉鎖機構(ボルトやボルトキャリア、ガスピストン、リコイル・スプリング)の形状はわかりますよね。この程度の画像でも、双方の閉鎖機構に大きな外見上の違いが有る事がお解かり頂けるかと思います。誰だよ、「PKMの閉鎖機構はAKのものを上下逆にしたもので」なんて言った馬鹿は。

ちなみに、AKMの画像を使ってますが、内部構造はAK47と基本的に同じなので。ああ、そうだ。ガスピストンですが、AK47/AKMではボルトキャリアに固定されています。しかし、PKMはピンで固定されており、クニャクニャと動く様になっております。この辺も大きな違いですね。

探せば他にも画像があるんだけど…今、そんなヒマねえってのw



関連:おもちゃ発見!w

    無能な味方は居ない方がマシ。


posted by 隊長 at 22:25| Comment(7) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月30日

おもちゃ発見!w

傾注!
諸君、ようこそ。

播磨屋どんがこんなブログを教えてくれました。

小銃少女

あー、よくあるタイプの…というか、最近始めたにしては今さら感が漂うブログだなあ…と思ったら…あれ?どこかで見た画像が…w

汎用機関銃、PKM。

PKMの機関部画像、ウリのとこからパクったニダね?w

うーん。
WebにUPしている以上、こうした事は覚悟しているんですが…でも著作権は放棄していないニダよ?w だからこそ、左カラムの上に「お願い:画像の転載はご遠慮下さい。どうしても、って時はコメ欄で連絡を。たぶん、ダメって言いませんから。」と書いてあるわけで。

この画像を含め、当ブログ画像の多くは私に著作権があるものですから、使いたいと連絡を頂ければ基本的にOKを出します。ただ、中には友人に著作権があるもの等もあり、そちらは私の一存では何ともいえませんわな。だから上記の様にお願いして、友人の著作権を犯すことを防止したいと考えているわけなんですが…。お分かり頂けますかね。つまり、中には(少数ですが)プロのカメラマンが撮影した画像もあるんですよ。彼等は私の友人であり、当ブログで画像を使用する事には快くOKを出してくれますが、転載はねえ…。


ところで…

先方にもコメントしたのですが、このブログ主さんはPKMについてかなり誤解されているようですね。


>某銃器評論家に「リムドケースでなければ、世界最高の機関銃だ」とまで言わしめたのは

まず、リムドを使用する現役の汎用機関銃って所が凄い話だし、そもそもリムドでこれやっちゃったカラシニコフ爺さん凄い!という話なんだけど。第一、リムドを使ってマイナスになってる部分があるんでしょうか?誰だよ、設計思想も開発経緯も理解してねえその馬鹿“銃器評論家”は?w(コミネとか?w)


>PKMが「枯れた技術」の寄せ集めであるからに他なりません。

あのね…シッタカ乙w 

>仰るとおりPKMはAKを逆さまにしたもので

はぁ?w 
いい加減なことばかり。カラシニコフ爺さんに謝れ!w


posted by 隊長 at 01:19| Comment(73) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月19日

戦車の主砲で悪ふざけw

傾注!
諸君、ようこそ。



これは酷いwww
棒切れで反撃する姿がまたwww



本日の鍛錬度:☆☆☆☆☆5

posted by 隊長 at 21:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月03日

ジャベリン宙返りw

傾注!
諸君、ようこそ。



こ、これは怖いw

まあ、日本の軽MATも負けていませんが。
今年の総火演の予行演習では、軽MATが見事な宙返りを御披露w
勿論、一般の目に触れることはなかったものの、現場にいた多くの関係者が目撃(あ、書いちゃったwゴメンw)。

もっとも、この手の兵器には一定の確率でこうした不良が出るのは仕方がないことなんでしょうけれど。

それにしても軽MAT。現場からは「あたらねえ!」と言う声がけっこう聞こえてきますが、何が原因なんでしょうか。まさか、「カールグスタフの価格で造るニダ!」とか、そんなことはないよね?w



参考:軽MAT(01式軽対戦車誘導弾)


本日の鍛錬度:☆☆☆3

posted by 隊長 at 20:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月27日

その発想は(ry

傾注!
諸君、ようこそ。



これはwww
最初はちょwww何やってんだよwwwwwと思ってたんですが、最後にΣヽ(°Д°;)ノエエエエエってなりますた。




本日の鍛錬度:☆☆☆☆☆5

posted by 隊長 at 21:41| Comment(4) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月08日

XF-85ゴブリンは可愛いw

傾注!
諸君、ようこそ。



ゴブリンかわいいよゴブリン

そのスタイルだけでなく、ダメっ子ぶりも可愛いゴブリンです。コイツだけはソ連の変態飛行機にも負けないw



関連:真っ赤な誓いw





本日の鍛錬度:☆☆☆☆☆5

posted by 隊長 at 21:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 兵器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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